監禁溺愛!? ~猫好き主任は、猫っ毛の年下部下に篭絡される~



 定時を過ぎ、私はひとり、残業していた。
 ここ最近、猫カフェに行くために定時で上がっていたら、余裕があると勘違いした課長に仕事を押し付けられてしまった。

 当の課長は結婚記念日だからと帰ったし、こういうときに限ってみんな早く帰る。
 ひとりで残業はさみしい。

 なんてことを思っていたら、足音が聞こえてきた。
 顔を上げると、蒼澤くんが入ってくるのが見えた。

「主任、残ってたんですか」
「蒼澤くんはなんで?」

「スマホ忘れちゃって」
 彼は自席の引き出しからスマホを取り出してポケットに入れた。

「そうだ、面談の内容ってなんですか?」
 言われた私はちらりとオフィスを見る。

 ほかには誰もいない。とはいえ話が話だけに、私にも心の準備が……。
 だけど被害者がいるなら、早めに対処しなくては。
 まずはナンパから攻めてみるか。

「プライベートに干渉する気はないんだけどね。駅前でナンパしてるって聞いて」
「ナンパ……?」
 首をかしげてから、彼はくすっと笑いをこぼす。
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