監禁溺愛!? ~猫好き主任は、猫っ毛の年下部下に篭絡される~
「猫のどこが好きなんですか?」
「全部」

「即答ですか」
 彼はくすっと笑う。

「強いて一番を上げるなら、手触りかな。あたたかくてやわらかくて、すごく癒される。たまんない」
「飼ったことあるんでしたっけ?」

「ないよ。子供のころ友達の家でさわらせてもらったことがあって。忘れられない。それ以来の猫派」
「お店で買うんですか?」

「保護猫にしようかなと思ってる」
「そうですか……」
 彼が考えるように首をかしげると髪が一緒に揺れ、私はうずうずした。

 ああ、触りたい。撫でまわしたい。

 きっと猫みたいにやわらかいんだろうな。
 猫はお日様の匂いだというから、彼もお日様の匂いに違いない。
 ふわあ、と彼があくびをした。そんな姿も猫みたいだ。

「寝不足?」
「ちょっとかわいい子を探してて」
 彼の目がいたずらっぽく細まり、私はいっきに幻滅した。

「夜遊びもほどほどにね」
 彼が遊び人だとは知らなかったけど、この外見なら女性に不自由しないだろうな。

「主任は最近、早く帰りますよね。彼氏ができたって噂ですけど」
「違うよ」
 私は苦笑した。
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