監禁溺愛!? ~猫好き主任は、猫っ毛の年下部下に篭絡される~
 誤解されても仕方ないかな。あんなうっきうきで帰ってたらね。
「やば。もう時間ない。」
 私は急いで定食を食べて、彼と一緒に食堂を出た。



 定時になると、私はいそいそと会社をあとにした。
 そのまま駅の近くの猫カフェに入る。

 最近できたこの店は広くてすっきりしていて、席は一方の壁際だけ。反対側にはキャットタワーやキャットウォーク。天井付近には透明な猫様専用通路。床には猫ベッドがある。

 三々五々、寝そべったり、てくてくと歩いたりしている猫たち。
 アメリカンショートヘアにマンチカン、ラグドール、スコティッシュなどなど。

 地上の天国はここにある! ……有料だけどね。

 私は席について、ドリンクと猫のおやつを注文した。
 届いたドリンクはそっちのけで、専用スプーンでおやつをあげる。
 猫たちが先を競って私のそばにきて、おやつを食べた。

 モテ期きたああああ! ……有料だけどね。

「まだあるからね~、大丈夫だよ~」
 猫たちに囲まれて、私は歓喜を隠せない。ふとももを猫に踏まれているのなんてご褒美以外のなにものでもない。

 ああ、かわいい。スプーンをぺろぺろしてる。今なら触っても逃げないし。
 そっと撫でると、やわらかな手触りになんとも言えないあたたかな気持ちになる。

 おやつを食べ終えた猫たちは即時解散していった。
 そんなそっけないところもたまらない。

「ああ、かわいい……」
 うっとりとつぶやいたとき。
< 3 / 14 >

この作品をシェア

pagetop