監禁溺愛!? ~猫好き主任は、猫っ毛の年下部下に篭絡される~
 なにを普通に撫でてるんだろう。
 だけど彼の髪はすっごく気になる。猫っ毛だからだろうか。手触りがすごくよくて、いつまでも撫でていたくなる。もう私、すっかり彼の髪フェチだ。

「ん……」
 彼の声で、私は慌てて手をひっこめた。
 なにやってんだろ。

「すみません、俺、寝ちゃってたみたいで」
「今日はもう帰ったほうがいいかもね」

「主任のかわいい姿、もっと見てたかった」
「のぞき見は趣味悪いよ」
 漫画を読んでると思って、遠慮なく猫と触れ合っていた。素の私を見られたなんて、恥ずかしい。

「だけど今日のこれ、浮気になるかな」
 彼は困ったように首を傾げ、私は眉を寄せた。

「偶然会っただけなんだから、浮気じゃないでしょ」

 彼はきょとんとして、それから笑みを漏らす。
 なんだかすごく意味ありげだ。

「髪、撫でてもらったんで」
 私は顔をひきつらせた。

「気づいてたの!? 狸寝入り?」
「うつらうつらって感じでした」

「ごみがついてたから、とってあげただけ!」
「ありがとうございます」

 彼はにんまり笑う。
 ……絶対に信じてない。実際に嘘なんだけど。
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