監禁溺愛!? ~猫好き主任は、猫っ毛の年下部下に篭絡される~
午後、コーヒーを取りに給湯室に行ったときだった。
中には女性社員がふたりがいて、私を見て顔を見合わせる。
なんだろう、不穏な感じがする。
「主任、知ってます?」
ひとりが小さな声で言う。
「なに?」
「昨日、蒼澤くんを駅前で見たんですけど『かわいい子を見ませんでしたか』って声をかけてまわってたんですよ」
私は軽く首をかしげた。
「それって何時くらい?」
「もうすぐ終電っていう時間です」
ということは、私が猫カフェを出たあとだ。
「毎日、探し回ってるんですって」
もうひとりが言う。
つまり、毎日女漁りをしてるってこと? それで眠そうだったの?
「昼間は堂々と浮気宣言してたよね」
「見損なった」
「浮気にナンパねえ……」
私は顔をしかめる。
プライベートに干渉するのはよくないけど、噂が回って人間関係に支障が出るのもよくない。一言言っておいたほうがいいかもしれない。
「それだけじゃなくて」
奥にいたもうひとりが深刻な顔で声をひそめる。