俺に愛されてみないか?  ~孤高のパイロットとの偽り新婚生活は熱くて甘い~

「長くなりますけど、いいですか?」
「臨むところよ。でもまずは、腹ごしらえが先ね」
 
 芽衣子さんがそう言ったのと同時に、彼女が手にしていた呼び出しベルが鳴り立ち上がる。お腹がペコペコだとお腹を擦って見せる茶目っ気たっぷりな芽衣子さんに苦笑をすると、私もランチを頼むため彼女の後を追った。


「へぇ。金城宗弥、相変わらずモテモテね」
 
 席に戻り大まかな話の内容を伝えると、を話すと、芽衣子さんは関心なさそうにたまごサンドをパクリと頬張った。どうやら彼女も私と同じく、金城宗弥には興味がないみたいだ。

「確かに顔はいいですけど、性格に難ありだと思いませんか?」
「性格に問題があっても、立場や境遇よければ女は寄ってくってことね」
「そういうものなんですかねぇ。私にはよくわからないです」
 
 ペペロンチーノとグリーンサラダのセットを頼んだ私は、フォークの先にクルクルとパスタを巻きつける。会社のカフェテリアらしからぬ美味しさに、「う~ん」と感嘆の息が漏れた。

「でもまあ、ちゃんと謝ったところは彼らしいかな」
「え? そうなんですか? 金城宗弥が謝るなんて、驚きしかないんですけど」



< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop