俺に愛されてみないか? ~孤高のパイロットとの偽り新婚生活は熱くて甘い~
だってキャビンアテンダントといえば高嶺の花。遠くから眺めるだけで手に入れることのできない、航空業界だけでなく世の男性の誰ものが憧れる魅力的な存在。しかも我が社で一、二を争う絶世の美女というのだからなおのこと。
でも彼は違った。
『俺のことなんてなにも知らないくせに『好きです』とか『付き合ってください』とか意味がわからん。目的はどうぜ親父の会社、ゴールド・エア航空なんだろう。話を聞くのもバカバカしいと思わないか?』
続いて飛び込んできた言葉に、今度は私がため息をつく。
まあ彼の言いたいこともわからなくはないけれど、それは少し卑屈すぎるんじゃないだろうか。
今だって愛の告白をしている女性に対して『今は仕事に集中したい』なんてもっともらしい理由をつけ断っているけれど、本当のところは疑わしいところ。
告白をしてきた彼女の本心だって、彼女にしかわからない。彼の名声が目的じゃなくて、本当に心から好きでたまらない、彼の身分なんて関係なく交際したいのかもしれない。
それなのに仕事を理由に断っておいて、裏では告白してきた女性のことを悪く言うなんて言語道断。それこそ意味がわからないというもの。