おかえりが聞こえる病室
それでも莉奈は、すぐには部屋を出なかった。
「ねぇ、亜美ちゃん。」
「病院、初めてじゃないんだよね?」
亜美は小さく首を振る。
「……ちっちゃいとき、きた。」
「そっか。」
「じゃあ、覚えてる?」
少し考えてから答える。
「……おうち、かえりたくて、いっぱいないた。」
莉奈はふっと笑った。
「そうだったんだ。」
「今回はどうかな。」
亜美は少し黙っていた。
そして、小さな声で言う。
「……かえりたい。」
その一言に、部屋が静かになる。
莉奈はすぐに「もう少し頑張ろうね」とは言わなかった。
代わりに、ベッドの横へ椅子を引き寄せて座る。
「帰りたいよね。」
「うん。」
「ママとおうちがいいよね。」
亜美の目に、また涙が溜まった。
「うん……。」
「そう思うの、当たり前だよ。」
その言葉を聞いた瞬間だった。
ぽろっ、と涙が頬を伝う。
「……。」
「おうち……。」
声にならない。
ママも思わず目を潤ませる。
「ねぇ、亜美ちゃん。」
「病院、初めてじゃないんだよね?」
亜美は小さく首を振る。
「……ちっちゃいとき、きた。」
「そっか。」
「じゃあ、覚えてる?」
少し考えてから答える。
「……おうち、かえりたくて、いっぱいないた。」
莉奈はふっと笑った。
「そうだったんだ。」
「今回はどうかな。」
亜美は少し黙っていた。
そして、小さな声で言う。
「……かえりたい。」
その一言に、部屋が静かになる。
莉奈はすぐに「もう少し頑張ろうね」とは言わなかった。
代わりに、ベッドの横へ椅子を引き寄せて座る。
「帰りたいよね。」
「うん。」
「ママとおうちがいいよね。」
亜美の目に、また涙が溜まった。
「うん……。」
「そう思うの、当たり前だよ。」
その言葉を聞いた瞬間だった。
ぽろっ、と涙が頬を伝う。
「……。」
「おうち……。」
声にならない。
ママも思わず目を潤ませる。