おかえりが聞こえる病室
莉奈はベッドサイドの椅子に座る。

「何か心配なことがある?」

亜美はしばらく黙っていた。

そして、ぽつりとこぼす。

「……また、いたいことする?」

莉奈はその言葉を聞いて、今日の救急外来での様子を思い浮かべた。

採血。

レントゲン。

慣れない検査。

小さな体で、精一杯頑張ってきた。

「今日はもう、痛い検査はしないよ。」

「今はゆっくり休む時間です。」

その言葉を聞いても、亜美の表情はまだ固い。

「……ほんと?」

「本当。」

「先生も『今日は休もう』って言ってたでしょ?」

亜美はゆっくりとうなずいた。
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