おかえりが聞こえる病室
話が終わる頃には、亜美のまぶたは少しずつ重くなっていた。

「……くまさん。」

「おうち、かえれた?」

半分眠りながら尋ねる。

莉奈は優しく微笑んだ。

「うん。」

「ちゃんと帰れたよ。」

「だから、亜美ちゃんも頑張ってお家帰ろうね。」

その返事を聞いて、亜美は安心したように目を閉じた。

規則正しい寝息が聞こえ始める。

莉奈はそっと布団を肩まで掛け直した。

起こさないように、髪を耳にかける。

「おやすみなさい。」

小さな声でそう言って病室を出る。
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