Ironic Honey
 わかってはいるのだけど、怜奈の話で尚更そう思い直して、気が重たくなり、溜息を吐いた。


「私、同棲なんか上手くやれるのかしら。怜奈と小田原くんって半同棲だよね? それなのにストレス溜まることがあるんだから…」

「やれるでしょ。というか、子供に夢中で、きっと旦那さんにそこまで構ってられないわよ」

「…そう、よね」


 そう呟き、ふとスマホの画面を見た。千織から«今日は金曜日だろ。迎えに行く»と連絡が来ていた。明日は病院だし、きっとそのまま共に向かうことになる。

 その連絡を見て少し微笑み«わかった»と返信をした。それを見ていた怜奈がこちらを見て「幸せそうね」と少し揶揄う様に言う。


「…そうね。幸せは、幸せ。すっごく」

「やだ。遊んでばっかで、ろくな恋愛してこなかった聖菜が…」

「…否定できないのがまたイタイ」

「出来るわけないでしょ。元カレとセフレに戻ったりして遊ぶ女が」

「……」


 私の恋愛事情をどこまでも知られているのは、少し…、いや、かなり気まずかった。
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