【改稿版】彼女はエリート外交官の求愛から逃れられない
玲さんは里奈さんを無視して、乃蒼を抱き上げた。
「乃蒼よりもママに頑張ってもらわないといけないな」
玲さんが流し目でこちらを見た。恥ずかしい、どうしてこんなところでそんな話を……ところが乃蒼の真剣な目を見て驚いた。
「ままもがんばるよね?のあ、がんばる」
「頑張るって、乃蒼……ちょっと玲さん、そんな約束したらだめです」
「のあ……だめ?」
「……!」
乃蒼の悲しそうな顔を見て驚いた。玲さんが乃蒼に言った。
「乃蒼、だめなことなんてない。何でもやってみないとわからない。頑張ってやってみよう」
お母様は涙を浮かべている。私は胸が痛んだ。こうやって乃蒼は私の顔色を窺っていた……玲さんの言葉に猛反省した。
「うん、ぱぱ!のあ、がんばる!」
乃蒼は嬉しそうに笑った。
* * *
婚姻届を出した後、初めて玲さんの住むマンションへ乃蒼と一緒に行った。
乃蒼は広いリビングに大喜びだった。早速持ってきた三輪車を乗り回している。
「玲さん、このマンション、玲さんの職場から遠くないですか?」
「まあね。でも乃蒼を優先したかったんだ。ここなら今の保育園にぎりぎり通えると思うんだ。乃蒼が落ち着いたら、今後については決めよう」
「玲さん、ありがとう」
「琴乃。君の仕事も含めて、これからのことはゆっくり相談して決めていこう。僕は君さえ側にいてくれたらそれでいい」
玲さんは私をぎゅっと抱きしめた。私も玲さんの身体に手を回した。
「私も玲さんがいれば、もう何も怖くないわ」
ぱたぱたと乃蒼が走って来て、私達の足の間に入っていく。
「だめえ、ぱぱ。まま、のあの。ぱぱにあげない。ぱぱだめよ」
乃蒼は私と玲さんの間に入って引き離そうとした。
「乃蒼よりもママに頑張ってもらわないといけないな」
玲さんが流し目でこちらを見た。恥ずかしい、どうしてこんなところでそんな話を……ところが乃蒼の真剣な目を見て驚いた。
「ままもがんばるよね?のあ、がんばる」
「頑張るって、乃蒼……ちょっと玲さん、そんな約束したらだめです」
「のあ……だめ?」
「……!」
乃蒼の悲しそうな顔を見て驚いた。玲さんが乃蒼に言った。
「乃蒼、だめなことなんてない。何でもやってみないとわからない。頑張ってやってみよう」
お母様は涙を浮かべている。私は胸が痛んだ。こうやって乃蒼は私の顔色を窺っていた……玲さんの言葉に猛反省した。
「うん、ぱぱ!のあ、がんばる!」
乃蒼は嬉しそうに笑った。
* * *
婚姻届を出した後、初めて玲さんの住むマンションへ乃蒼と一緒に行った。
乃蒼は広いリビングに大喜びだった。早速持ってきた三輪車を乗り回している。
「玲さん、このマンション、玲さんの職場から遠くないですか?」
「まあね。でも乃蒼を優先したかったんだ。ここなら今の保育園にぎりぎり通えると思うんだ。乃蒼が落ち着いたら、今後については決めよう」
「玲さん、ありがとう」
「琴乃。君の仕事も含めて、これからのことはゆっくり相談して決めていこう。僕は君さえ側にいてくれたらそれでいい」
玲さんは私をぎゅっと抱きしめた。私も玲さんの身体に手を回した。
「私も玲さんがいれば、もう何も怖くないわ」
ぱたぱたと乃蒼が走って来て、私達の足の間に入っていく。
「だめえ、ぱぱ。まま、のあの。ぱぱにあげない。ぱぱだめよ」
乃蒼は私と玲さんの間に入って引き離そうとした。