初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
「あの頃の俺は、目に見える表面上のことに囚われていたんだ。そんな俺に、何が大切か気づかせてくれたのは、遥奈だよ。あの時、遥奈に出逢ってなければ、今の俺は存在しなかったって、断言できる。これからだってそうだ。遥奈のいない未来なんて想像もできないくらい――俺にとって、遥奈は特別な存在なんだよ」
「……」
想像もしなかった零の言葉に、遥奈は感極まって、今にも涙腺が決壊しそうだ。
涙が滲む視界の中で、零のヘーゼルアイが不安そうに揺らめいた。同時に、不安げな声音に問い掛けられて。
「まだ、信じられない?」
「ううん、零さんのこと信じる」
遥奈は頭をふるふる振って応えながら、零の首にぎゅっとしがみつく。
「あーヤバい。嬉しすぎて……泣いちゃいそう」
零も感極まっているのか、そんなことを呟きながらもしっかりと抱き留めてくれた。
喜びを噛みしめるようにして遥奈の身体をぎゅぎゅっと掻き抱く。そうして、囁かれた声音が遥奈の鼓膜を甘く震わせる。
「I want to tell you how crazy I am about you, is that okay?」
「え?」
けれど、不意打ちの英語に理解が及ばず問い返すと、零がすぐに日本語に言い換えてくれる。