初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
「……ごめんなさい」
素直に謝った遥奈に、困ったように笑みを浮かべた零が甘く囁いた。
「遥奈、俺は謝罪じゃなくて、遥奈の気持ちと、返事が聞きたいんだけどな」
どこか不安そうに揺らめくヘーゼルアイに見つめられて、遥奈の胸がキュッと締め付けられる。
(――こんなにも、不安になるほど、想ってくれているんだ)
胸がいっぱいで、溢れそうになる涙を堪えながら、零への想いを紡ぎ出す。
「入学式で零さんを見たときから、ずっとずっと、好きでした。心療内科医になったのも、零さんを好きになったからです。もちろん、今も好きです。初めて身体を重ねた日、こんなにも感じるのは零さんに心から惹かれてるからなんだって、確信したんです。私にとっても、零さんは特別な存在ですよ。もらった飴食べずに大事に取っておくぐらい。こんな私ですけど、よろしくお願いします」
告げるうち羞恥に駆られてしまったけれど、なんとか紡ぎ終えた。
「あっ、それから……今夜は、零さんに気持ちを伝えるつもりだったので。零さんの都合がつくならですけど、日曜まで泊まるつもりで来てますから。そ、その、朝まででも、大丈夫ですよ」
今夜は覚悟を決めて臨んでいるというのも、忘れずに――