初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
思わず零した遥奈に返ってきたのは、予期せぬ言葉だ。
「遥奈は随分余裕そうだね。手慣れてるようだし。もしかして、元彼にもシテあげてたの?」
零の言葉に、元彼への嫉妬心が窺えて、身体の芯が甘く疼いた。
「え? まさか。気持ち悪くて、触れられなかったし、見るのも嫌でしたよ」
元彼に強要されたものの、あまりに卑猥で触れるどころか直視さえできなかった。
今にして思えば、本気で好きではなかったからに違いない。
「でも、零さんの一部だと思うと、愛おしくて堪らなくて」
――この手で触れたい。もっともっと、気持ち良くしてあげたい。
そんな思いに駆られてしまうのだ。
もちろん、羞恥もあるが、愛おしさの方が遥かに上回っている。
「あー、もう、遥奈。そんなに煽られたら、俺、ヤバいんだけど?」
「私も。速く零さんに触れたいし、触れてほしい」
告げた瞬間、零のしなやかな指がピクッと動いた。
その手がとても熱く感じる。ヘーゼルアイも妖しく煌めいている。目元もほんのりと赤みを帯びている。
――美しい獣のよう。
零が欲情してくれているのだと思うと、胸が熱くなる。
「俺もだよ。速く遥奈の中に入って、遥奈と繋がりたい。遥奈、おいで」
頬を優しく撫でながら甘く囁かれて、遥奈はおもむろに立ち上がる。