初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
ソファに背中を預けた零と正面から向き合う体勢で、脚に跨がり抱き合った。
途端に、零の匂いと爽やかなベルガモットにふわりと包み込まれる。
「遥奈、好きだよ」
熱のこもったヘーゼルアイに見つめられ、甘く囁かれるだけで、心が震える。
「私も。零さんが好き、大好き」
昂ぶった感情が言葉となり溢れていた。
「夢みたいだ」
零が感極まったように呟いた時には、零に頭を引き寄せられ、口づけられていた。
チュッ、チュッ……とリップ音と共に、幾度となく唇を優しく食んでは、甘く啄まれる。
――あたかも、夢ではないと確かめるかのように……
それが顔中に及んで、遥奈は思わず笑みを零した。
「ふふっ、擽ったい」
零が蕩けるような眼差しで見つめながら問いかけてくる。
「なら、これは?」
遥奈が首を傾げると、零が背中に回していた手が胸元へと這わされていた。
たちまち胸から甘い刺激が波紋のように全身へと広がってゆく。
遥奈の唇から甘い吐息が零れはじめた。