初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
煌めく夜景を見下ろしながら、背後から攻められ、ベッドルームでは空が白むまでありとあらゆる体勢で愛しあった。
というように、美しい獣と化した零に、身も心もとろとろに蕩かされて、身体中に愛を刻み込まれたのである。
おかげで日曜日の朝には、精も根も尽きて、遥奈はぐったりしていた。
対して零は、寝起きだというのに、美しさに磨きがかかり、神々しいほどに煌めいていた。
まさに神がかった美貌、天使も逃げ出してしまうほどだ。
遥奈が寝ぼけ眼で見惚れていると――
「遥奈は今日もたまらなく可愛いね、おはよう」
「……え、いや、お、おはよ……んんっ、ん……ふぅ……」
零に掠れた声で囁かれると同時に抱き寄せられて、照れている間もなく口づけられた。
おはようのキスで骨抜きにされた遥奈は、何だか夢でも見ているような心境だ。
けれど、密着した身体から伝わってくる零の鼓動と温もりとが――夢じゃなく現実だと教えてくれる。
何より、こうして零に背後から抱きしめられているだけで、心地よくて離れ難い。
――身も心も満ち足りている。
遥奈は身をもって実感していた。