初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
「生涯、遥奈だけを愛すると誓う。遥奈、俺と結婚してほしい」
そうして、流れるような所作で遥奈の手を取り恭しく持ち上げ手の甲にそうっと口づけた。
遥奈の左手の薬指には、零がたったいま嵌めたブルーベルの花の繊細な模様とブルーダイヤが目を引く上品なプラチナリングが煌めいている。
零の手から伝わるぬくもりと指輪の感触が夢でないと告げてくる。
けれど、不安が拭いきれない。
「ほ……本当に? 私なんかでいいんですか? 零さんのご家族に……相応しくないって……反対されるんじゃ……」
自分で言いながら、泣きたくなってくる。
そんな遥奈を素早い動きで立ち上がった零が物凄い力で抱きしめてくるなり、切実な声音で訴えかけてくる。
「他の誰でもない、遥奈じゃなきゃ駄目なんだ。謙虚で奥ゆかしい遥奈も好きだけど、もっと自分に自信と誇りを持ってほしい。それに、家族には、すでに許可をもらってるんだ。他にも何か不安があるなら、俺が全部拭ってみせる。だから、遥奈の気持ちを聞かせてほしい。遥奈は俺と結婚するのが嫌なのかどうか」
零の言葉にはなんの澱みも感じられない。
忙しい合間を縫って、自分のために、家族にも許可を取ったうえで、こんな素敵なプロポーズまで……