初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


 心を最大限に揺さぶられた遥奈は、今にも泣いてしまいそうだ。

(——ど、どうしよう。喉がつっかえて言葉にならない)

「……ぃ」

 何かを言いかけた遥奈を腕から解いた零が静かに窺ってくる。

「ん? 何? ゆっくりでいいよ」

 零の言葉にコクンと頷けば、涙に濡れた遥奈の頬を指で優しく拭いながら先を促してくれる。

 遥奈は泣きじゃくりながら、零への想いと返事を紡ぎ出す。

「零さん……が好き、大好き。そんな言葉じゃ……たりない……くらい。愛してる。私も……零さん……と結婚……したい」

「I love you more than I can ever say.(言葉にできないほど愛してる)You have no idea how happy I am right now.(今どれほど幸せか、貴女にはきっと想像もつかない)」

 遥奈の言葉を聞き届けた零は、感極まった遥奈を胸に抱いて、歓喜の声を震わせる。

 そんな二人を『誠実』『神の祝福』を象徴する、ロイヤルブルーの世界が優しく包み込んでいたのだった。

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