初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


「そんなこと思うわけないじゃないですか。すっごく嬉しいですよ。零さんのことますます好きになって、零さんなしじゃいられなくなっても、引かないでくださいね」

「引くわけないだろ。むしろ、そうなってもらわないと困る。でないと、遥奈は笑顔が素敵で、とても魅力的な女性だから、いつ他の男に浚われないかと、心配で仕方ないよ」

「そんなこと言ってくれるの零さんだけですから、心配要りませんよ」

「……はぁ、ますます心配になってきたんだけど……」

「え?」

「いや、だからこそ、これから俺のことをもっともっと好きなってもらえるよう、愛し尽くして、俺なしじゃいられないようにするから、覚悟してね? 遥奈」

 零の綺麗なヘーゼルアイには欲情の炎が灯り、ギラついている。

 ——愛する人が、自分のことを心から愛してくれている。

 ——愛する人が、自分のことを心から欲しいと望んでくれている。

 こんな日がくるなんて思いもしなかった。胸がいっぱいで張り裂けそうなぐらいだ。

 それを目の当たりにしただけで、身体が火照り熱くなる。

「はい、喜んで」

 迷いなく応えた遥奈のことを零が堪らないというように、熱のこもった瞳で見つめてくる。

 零と見つめ合うだけで、堪らない気持ちになる。 

「遥奈、愛してる」

「私も、零さんを愛しています」

 想いが溢れるように愛を囁き合った。

 そんな二人の唇がゆっくりと距離を縮めてゆく。

 やがて二人の唇と身体とが隙なく重なり合った。

 互いの愛を確かめるように、幾度も角度を変えて口づけを深めてゆく。

 こうして、絆を深めた二人の甘やかな夜が始まったのだった。

 
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