初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


 ワンコ仕様の零に、甘えた口調で強請られて、身体を繋げたまま眠るのを許したのが……不味かったようだ。

 今さら気づいたところで、後の祭りだ。

 受け入れたままの零の昂りは、寝起きとは思えぬほどに元気に漲っているのだから。

「遥奈、煽った責任とって付き合ってね」

「そ、そんなつもりじゃ……あっ、やぁん」

 そんなこんなで、朝から獣と化した零に、愛されることになったのだった。

 ——確かに気持ちいい。けど、気持ちよすぎて、このままだと、おかしくなってしまいそうで、怖い。

 だというのに、零の追撃は弱まるどころか、尚も攻め立てながら、背中に愛おしそうに口づけてくる。

 些細な刺激が加わっただけで、身体の反応が止まらない。そんな中零が促してくる。けれど――

「我慢しなくてもいいよ。何度でも気持ちよくしてあげるから。ほら、遥奈」

 ――ちゃんと零の顔を見ながらがいい。でないと怖いし、寂しくて堪らない。

「あっ、ダメぇ……! 零……さんが……零、さんの、顔が、見え……ない……怖いぃ。やぁだぁ」

 息も絶え絶えに遥奈が告げた途端、零の動きがピタリと止まった。

「ご、ごめん、遥奈。少しだけ我慢して」

 繋がったままで向きを変えた零がギュギュッと遥奈を正面から掻き抱く。

「あー、ヤバい。遥奈が可愛すぎる」

 上擦った声を放った後、チュッチュ、チュッチュ、と零が顔の至る所に口づけてくる。

「遥奈、もう、怖くない?」

 零の優しい声音にコクンと頷くと、額同士をくっつけてくる。

「遥奈、一緒にイこう」

 その言葉に安堵した遥奈は零にすべてを委ねるために、零の唇に自ら口づけた。

 それを合図に零の動きが再開されて……

「遥奈……はるな……愛してる。……遥奈、はるな」

「私も。零さんが、好き……大好き。愛してるぅ」

 二人仲良く互いの名前と愛を紡ぎながら昇り詰めたのだった。


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