初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


『今は俺の夢を実現しようとしてくれている。そして皇を立て直すために、新たな分野に挑戦しようとしている。キラキラ輝いて眩しいくらいだよ。大丈夫、俺が保証する。遥奈なら絶対叶えられるよ。だから、自信持ってよ。ね?』

 ここぞとばかりにそう言って、力強い言葉で励ましてくれた。

『……零さんにそんなふうに言ってもらえるなんて……うるっときちゃいました』

 その度に、心が震えたのを覚えている。

 この半年という時間は無駄じゃなかったはずだ。

 少しは成長しているに違いない。

 愛する人と共に力を合わせて、未来へ歩んでゆくと心に決めた自分がここにいる。

 ——だから大丈夫。

 そんなことを繰り返していたその時、紫帆の明るい声が控え室に流れ込んでくる。

「遥奈ちゃん、とっても素敵よ! 手直しも必要ないみたいね」

 途端に、静謐な控え室が華やいだ。不思議と心まで軽くなった心地がする。

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