初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
どちらからともなく顔を寄せ合い、唇を重ねていた。
角度を変えて、唇が触れ合うたびに、甘やかな痺れがもたらされる。
「はぁ……んっ」
零との甘美なキスに酔い痴れているうち、唇のあわいから、熱い舌が差しこまれた。
歯列をなぞり、口蓋を擽られて、背筋に甘い戦慄が這い上がる。
遥奈のすべてを奪い尽くすような口づけに、力がゆるりと抜けてゆく。
いつしか零に抱き寄せられ、深いキスに応じていた。
「俺とのキスで蕩けた遥奈、エロくて可愛いぃ。この手でもっと蕩けさせたくなる」
不意にキスを解いた零の声に視線を向けると、恍惚とした表情で見つめられ……
その凄まじい色香に、心がズクンと疼く。
妖艶な色香を纏った零は、まさに美しい獣と化している。
零の色香に当てられて、ぽーっと見蕩れていると何かが蠢いた。零の指だ。
「俺とのキスで、こんなにも感じてくれたんだね。嬉しいなぁ」
その声ですべてを悟り、遥奈は顔どころか全身を真っ赤に染め上げる。だが、零の声は途切れることなく放たれる。
「真っ赤になって、恥じらう遥奈も、可愛くて堪らない。もっとよくしてあげるから——俺しか知らない、遥奈をもっと見せて」