初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


 そうして、上擦った声を放つと、衣服を寛げた零が遥奈の腰を摑んで引き寄せた。

 次の瞬間、熱いものが触れて……遥奈がハッと息を詰めると同時、零が身体を貫いてくる。

 そのまま容赦なく腰を打ち付けてくるかと思いきや、そうではなかった。

 零は遥奈を宝物でも扱うようにして、腕に優しく包み込んで、至る所にキスの雨を降らせる。

 自身の欲望よりも、妻である遥奈のことを優先させているのだ。

 ——ああ、やっぱり零は、どんなに我をなくそうとも、自分のことを大切にしてくれる。

 ——妻である遥奈だけに際限なく愛を注いでくれる。

 ——零と出逢えて、こうして結婚できて、本当によかった。

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