初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
エピローグ


 妻——遥奈との甘やかな初夜をすごした翌朝、零は愛する遥奈の寝顔を幸せな心地で眺めていた。

 昨夜は……いや、今朝といった方が正しい。

 初恋相手である遥奈と結婚できたのが嬉しくて、無理をさせてしまった自覚はある。

 けれど、愛する妻に可愛いお強請りをされれば、タガなんてすぐに外れてしまうのだから、仕方ないとも思う。

 ——それでも、遥奈を何よりも優先したつもりだ。

(それにしても、昨夜の遥奈は……エロくて、可愛くて、堪らなかったなぁ……っ!)

 思い出しただけで、愚息が目覚めてしまいそうになる。

 これ以上遥奈に無理はさせられないと、零は無理矢理意識を逸らす。

 そうして思い浮かべたのは、遥奈の笑顔だ。

 ——やっぱり、遥奈は笑顔が一番だと思う。

 出逢ったときも、えくぼができて可愛かったが、今は比べものにならない。

 いつもキラキラ輝いていて、目が眩むほどだ。

 ——そして何よりの癒やしとなっている。

 遥奈との想い出を懐かしみながら、頬をだらしなく緩ませていた零だったが…… 

 ふと、遥奈の兄の顔が思い浮かび、頬がヒクリと引きつる。

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