初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
『ただこれだけは、はっきり申し上げておきます。今後、もしも遥奈さんの笑顔が翳るようなことがあれば、その時は、看過いたしかねますので。どうか、そのことだけはご理解ください』
『……はい。しっかりと、心に留めておきます』
遥斗は視線を落とすと、拳を静かに握りしめていた。
——遥奈が知ったら怒るだろうか……
それでも、彼女がずっと笑っていられるように、あらゆる可能性を考え手を尽くしておきたい。
そんなことを考えながら、愛おしい妻の寝顔を堪能していた零の視界の中で、ふふっと微笑みを浮かべる愛らしい遥奈。
大好きなスイーツでも食べる夢でも見ているのだろうか。
——あぁ、なんて愛くるしい笑顔なんだ……
思わず頬にキスを落とした零は、妻を抱き寄せ、微睡みのような幸せを噛みしめながら心に刻み込む。
愛してやまない遥奈の笑顔を守るためなら、何だってする。たとえ相手が誰であろうと——