初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
「零のそれはきっと、特殊なフィルターのせいだと思うの。その効き目が明日解けるかもしれないと思ったら……怖くて——」
「遥奈、ストップッ!」
しかし、零が即座に待ったをかけてきた。
「え?」
「それって、俺の気持ちを疑っているって、ことだよね?」
「や、別にそういうわけじゃ——」
そこまで言いかけて、確かに零の言う通りだと思い至る。
——いくら不安だからって、それは零に対して失礼すぎる。
「ご……ごめんなさい」
「遥奈が謝る必要はないよ。遥奈を不安にさせてしまった俺が悪いんだ。これからは、そんな思いさせないように、これまで以上にちゃんと言葉にして伝えていくから」
「私も、これからは何でも言葉にしてちゃんと伝えていきたい。私も自分のことで、零に不安な思いなんてさせたくないから」
「じゃあ、約束だよ。いい?」
「はい」
零と初めて一線を越えた時にも、セフレにされたと思い込んでしまったんだっけ……