初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
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週末の金曜日。
仕事を終えて十八時前に職場を後にした遥奈は、気が向かないながらも零との待ち合わせ場所へと向かった。
零は、『職場までお迎えに上がります』と言って聞く耳を持たなかったが、もちろん却下した。
職場近くのコンビニの駐車場に運転手付きの高級セダンで乗り付けた零と落ち合った遥奈は、後部座席に乗り込みラグジュアリーホテルへと移動した。
最上階の気品溢れるイタリアンレストランでは、都内の摩天楼を見下ろしながら、手をつけるのに憚れるほど美しく美味しい料理の数々をあますことなく堪能した。
今は、同じ階にある落ち着いた雰囲気のバーのカウンター席で零と静かに語らっているところだ。
「本当に綺麗な夜景。このバーも雰囲気が良くてとっても素敵ですね。日頃の疲れも吹き飛びます」
「遥奈先生に喜んでもらえて、嬉しい限りです」
「仕事じゃないんですから、先生はやめてください」
「なら、遥奈さんとお呼びしても?」
「今までも下の名前で呼んでたじゃないですか」
「ふっ、確かにそうですね」
「はい、今更ですよ」