初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
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ふわふわと柔らかな感触とあたたかなぬくもりに包まれているかのような心地の中、遥奈は目を覚ました。
真っ先に視界に飛び込んできたのは、ベージュの下地に描かれた金色のオリエンタルな紋様が印象的な広く高い天井。
(……ここ……どこ?)
視線を降ろすと、やけに広くて豪奢な造りだ。
精緻な刺繍が目を引くカーテンに囲まれた大きな窓からは、淡い陽光が差し込んでいる。
明るさからして、明け方のようだ。
ベッドルームと思しき部屋の周囲を逡巡すると、どこもかしこも一級品の調度品ばかり。おそらくドアの向こうには、ダイニングやキッチン、リビングルームが続いているのだろう。
自宅でないのは明らかだ。どう見てもホテルである。
(やっぱり、そうよね……?)
だがそんじょそこらのビジネスホテルとはわけが違う。最上ランクのラグジュアリーホテルとみた。
しかも、ハイクラスな客室の代名詞でもあるスイートルーム。
実家が、都内で老舗ホテルを経営している遥奈は瞬時に確信する。あいにく老舗と言っても、古いだけが取り柄のため、この部屋の宿泊代金なんて見当も付かないが。