初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


「嫌な過去を思い出させた責任をとって、そんな体質絶対治してみせるから、俺を煽った責任とってよ」

「そ、そんなこと――ッ⁉」

 応じられない。そう返すつもりが、零に腰をぐっと押しつけられて、衣服を通して、下腹部に熱くて硬いものが触れる。

 零がトラウザーズを身に着けていたことに安堵する間もなく、遥奈は羞恥と驚きとで言葉を失った。

 なぜなら、零が男性である象徴が、長年EDで悩んでいたなんて信じられないほど、存在感を誇示していたから。

 何より、驚いたのは、大きく怒張し滾るほどの熱を素肌に感じた瞬間、まるで待ちわびるかのように最奥がズクンッと疼いたことだ。

 遥奈はそれを見透かされるのが怖くて、思わず零の瞳から視線を逸らす。

 けれど、独り言ちるようにして呟いた零の声が遥奈の耳に届いたときには、零に顎を捉えられていた。

 雄の顔をした零に熱のこもった強い視線で射抜かれたまま……

「ここまできて逃がすつもりないから」

「んっ、……んぅ……」

 言葉通り、遥奈の唇は零のそれにより、噛みつくようにして奪われていた。

< 39 / 237 >

この作品をシェア

pagetop