初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


 ゆえに、『友人として』と言ったのは、やはり『セフレ』という意味だったのかと、遥奈は結論づけた。

 そもそも、零が『ED』だというのも、疑わしい。

 真偽を確かめようにも、遥奈には確かめる手立てがないのだから。

 それらを鑑みるに、零ははじめから、遥奈をセフレにするつもりだったのかもしれない。

 ――なんだ、やっぱりそういうことなんだ……

 遥奈は、どうにもやるせない心持ちのまま重い足を引き摺るようにして自宅へと歩みを進めた。

 けれど、自宅に帰り着く頃に、零からメッセージが届いており。

『遥奈、夢のような幸せなひと時を一緒に過ごしてくれて、どうもありがとう。受け入れてもらえて、本当に嬉しかったよ。遥奈と過ごした甘くて刺激的な時間を一生の宝物として大切にするね。遥奈のおかげで、憂鬱な仕事も頑張れそうだよ。遥奈も、仕事頑張ってね。でも、無理は禁物だよ。約束だからね。それじゃあ、また。遥奈と会える日を心待ちにしているからね』

 海外暮らしが長かったせいか、英語で綴られた、恥ずかしいぐらい大袈裟で熱のこもったメッセージに、遥奈は思わず赤面したほどだ。

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