初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる


 けれど、恋愛経験の豊富な京香に洗いざらい打ち明けて、意見を聞いてみたくもある。零との関係が一体何なのかを――

 なので、京香の言葉に甘えることにした。

 ただ、今後も零が診察にこないとも限らないので、相手が患者であることは伏せたし。

 もちろん、EDやセフレかもしれないといった詳細もぼかして伝えた。

「じ……実は、初恋相手である先輩から、初恋の相手だって言われて告白されたんだけど――」

 予想の範疇だったのか、聞き終えた京香は驚くでもなく、納得したように呟いた。

「……なるほどね。交際を断ったら『友人として会ってほしい』って言われたのね。で、ワンナイトしちゃって、思い悩んでいるってわけね」

 そうして、京香の口からさらっと出てきた言葉に、素直に頷いたところで、遥奈はギョッとし大いに狼狽えた。

「うん……って、いやいや、そうじゃなくって! ……ど、ど、ど、どうしてそれを……!」

 だというのに、京香はあっけらかんとしている。

 そればかりか、優れた観察眼と勘の鋭さを発揮して、さらっと核心を突いてきた。

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