初恋を拗らせたホテル御曹司は癒やしの女医にだけ激愛本能を滾らせる
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遥奈が初めて零の存在を知ったのは、中学の入学式だった。
三年生だった零が在学生代表挨拶のため、舞台に登壇したのだ。
零が秀麗な顔を正面に向けた途端、零を取り巻く空気が一気に華やいだ。
スポットライトでも浴びているかのように、キラキラと眩いほどに輝いて見えた。
神々しいまでに麗しい零の姿を目にした瞬間、遥奈は大きな衝撃を受けた。
あたかも金縛りにでもあったかのように、瞬きも呼吸さえも忘れて、視線は釘付けとなったのだ。
――こんなにも綺麗な人が存在するんだ。
この世の者とは思えぬほどの麗しい美貌に見惚れながら、そんなことを思ったのを今でもはっきりと覚えている。
遥奈にとっては、それほどに大きな衝撃だった。
おそらく遥奈以外の女子生徒も同じことを思っていたに違いない。
「キャッ! 噂通りの超イケメン! ヤダ。今、目が合っちゃった~!」
「サインってもらえたりするのかなぁ?」
「ちょっと、アイドルじゃないんだからね! でも、私も欲しい~!」
「「「私も、私も!」」」
その証拠に、広い体育館には、女生徒らの悩ましい溜息や黄色い声で溢れかえっていた。