溶けてしまうほどの愛を貴方に
とはいえ、彼はよくこの国のパーティに呼ばれるからよく来るのだ。その合間は貴族の女の子立ちに囲まれてくっついて、ダンスして楽しそうにしている。私は侍女としてメイドとして歩き回る。グラスを取り替えたり、皿を運んだり、掃除をしたり。
それでも彼は私を見ようとはしなかった。
あえて見なかったのかもしれない。
あんなのバレたらいけないもの。
パーティのあとは仕事が特に多くて、私は夜な夜な掃除をしていた。終わって部屋に戻る頃には日付も変わったころ、彼はその日は来なかった。
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