溶けてしまうほどの愛を貴方に
あの日の夜も思ったけど、
彼は手馴れていた。きっとたくさんの女の人を相手にしていたんだわ。今もきっと。だから私もそのひとりなのよ。きっと今日の夜だって……と思うと私は枕元にあった手紙を捨てて、寝巻きに着替えて布団にくるまった。
怒ってるわけじゃないわ、
ただ何となく切ないだけよ。
それに今日のパーティである貴族の方が話していたわ。彼が婚約してる人がいるって、とっても仲がいいってだから私は、私は違うのよ。
そう思うと涙が出てくる自分が悔しい。
< 11 / 19 >

この作品をシェア

pagetop