満天の星空の下、君の温かさを見つけた
「―――――下!山下!聞いているのか!」

先生が、私の名前を呼ぶ。
このクラスに山下は私しかいないので、私であっているだろう。

山下玲奈。
それが、私の名前。
好きでも、嫌いでもない。

中学生最後の春、私は何か目標を定めているわけではない。
それに、今片付けるべき問題は、これではない。

先生が、少し怒ったように目を吊り上げてこちらを見てくる。

しかし、運悪く私は先生のことをどうとも思わなかった。

怖い、とは全く思えない。
大人が怒ったところで、なにか暴力を振るわれれば守られるのは私の方だ。

むしろ、どこが怖いというのか。

「・・・聞いていません。」

嘘を付く気も起きずに、正直に答えた。
ふと顔を上げると、先生の顔がみるみる赤くなっていくのが目に見えた。

「何をやっていたんだ!」

先生の怒鳴り声が教室中、いや学校中に響き渡った。

あ、まずい。
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