大変な物を拾ってしまいました
雷の魔王がいきなり襲って来た。

「ファイアボール!」

「こんなモン効くか!」

弾かれる。

「ウォーターガン!」

その水の球を伝い雷がスファンに直撃する。

「か…っ。」

「スファン!」

すぐにシャルが駆け寄る。

「心臓止まってる。心臓マッサージ!」

「ああっ。はぁ…っ。はぁ…っ。ありがと…っ。シャル!!!」

シャルがパタリとスファンの上に倒れ込んだ。

「えっ!?」

「あはははははっ!やはり人間は弱いなぁ!加減はしたから死んではいないが…。俺の電流を流さないと目覚めない。その女を寄越せ。後で俺の従属にして孕ませてやる。」

「は?」

「あぁ。お前を殺したら戻るのか…。」

「は?先ほど何も攻撃出来なかった癖に…っ。」

「ファイアボール!」

「それは効かなかっただろ…ぐはっ!」

「あー。悪いな…。さっきは手加減してた。」

「なっ…っ。」

「俺の主が、相手を痛めつけるのを嫌うから…。今は気を失ってるから…良いよな?」

「あぁ。」

「へぇ?良いの?気を失っても、気がついたら、シャル嫌がるんじゃ…。」

「大丈夫だろ?コイツが言ったんだ。アイツが電流を流さないと目覚めないと…。」

「さっき、俺、シャルの白魔術を受けたから気分がハイになってる…っ。さぁ、やろうか…ウォーターガン!」

「だ…っ。だから、それは…ぐふっ。」

「はい!腕に貫通したね。ははっ。」

「何故…っ。」

「なんで?俺が水だから?雷は水が得意だからか?お前、当たり前の事わかってねぇな…。お前と段違いに俺が強いんだよ。俺の方が…。だから俺の攻撃が雷でも通った。当たり前の事だろ?」

「そんなわけあるか!」

「稲妻!」

稲光が何本も落ちるも砂の屋根で塞がれる。

「さて、俺の番。サンドサイド!」

「うわっ!やめろ!やめろ!」

両方から砂の壁に挟まれている。

「ううっ…っ。くそっ!くそっ!雷光!」

「そんなモノ効くわけないだろ。くくっ。」

暴風で雷ごと飛んでいった。

「ウィンドナイフ。」

細かい風の刃が雷の魔王を襲う。

細かくても身体に食い込む刃は深い。

「はぁ…っ。はぁ…っ。なんだこれ!」

雷の魔王の足元が暗くなり雷の魔王を飲み込んでいく。

「や、止めろっ!やめ…っ。」

少しして黒のサークルから出された。

「あ…っ。あ…っ。」

「あの程度で心を壊したか?ん?弱すぎる…。」

逃げようとした雷の魔王の首をラビが掴んだ。

喉から凍っていく。

「ぐっ…っ。くはっ…っ。」

「死ぬ前に戻せよ。早く…。あぁ…っ。もっと気持ち良くなりたいのか?ほら?」

足の先が凍っていく…。

「やめ…っ。解く…っ。解くから…っ。」

「聞こえない。」

パリンッ。

凍った足をラビは割った。

「くあぁぁぁ。」

「うんうん。出ないよね?声。さぁ次はどこにしようか…。」

すると弱弱しい雷がシャルの身体を包んだ。

「う…ん。あれ?」

目覚めたシャルを確認すると、ラビは一瞬で雷の魔王を凍らせて割ってしまった。

雷の魔王は魂だけとなり、小さな小さな小猿の姿になった。

あと少しシャルの助けが遅れてたら、雷の魔王は消滅していた。

小猿はシャルが抱き上げ、治癒をする。

気持ちいい…。

心地良い…。

一瞬でライはシャルに夢中になるのだった。


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