雨の降る日はジャズバーへ ――Cats that gather at night――
◇◇◇
それから二週間が経過した。
何度もお店で話し合い、同じ感性を持っている僕達は仲良くなるのに時間は掛からなかった。当時はバーで働いている訳でもない為、連絡を交換したりしてメールでもやり取りをしていた。
今日の菫さんは、お酒を何度も何度も飲んでいる。帰宅時、当人は酔っていないと行っていたが、心配で初めて家まで送ることにした。
外で並んで歩いている時、菫は笑顔で空を見上げる。
「うーわ! レン星空綺麗だよ」
「ほんとだ」
菫さんとは何度も話したが、まだ気になることがある。それは趣味とは言えジャズの裏側を知りすぎていることだ。菫さんは自分の事を話す人ではないから、これを気に聞いてみようと思って話す。
「菫さんはジャズのステージ裏とか知っていること多いけど、もしかして……」
「レンの想像通りだよ。私もジャズシンガーなの! ……ダメダメだけど」
「菫さんの歌声、聞いてみたい。……ダメかなぁ?」
立ち止まると、僕の両手を優しく引っ張りギュッと握った。互いに目を合わせると、ゆっくりと瞳を閉じ歌い始める。
高くて切ない歌声は、まるで雨の日に咲くスミレの花のように感じた。
彼女が歌い終わると、感動し放心状態で固まっていた。
「涙……いっぱい出てるよ」
彼女は右手を離し、僕の涙を優しく払い、愛でるように撫でて告げる。
「私ジャズシンガーのスミレって言うの」
それから二週間が経過した。
何度もお店で話し合い、同じ感性を持っている僕達は仲良くなるのに時間は掛からなかった。当時はバーで働いている訳でもない為、連絡を交換したりしてメールでもやり取りをしていた。
今日の菫さんは、お酒を何度も何度も飲んでいる。帰宅時、当人は酔っていないと行っていたが、心配で初めて家まで送ることにした。
外で並んで歩いている時、菫は笑顔で空を見上げる。
「うーわ! レン星空綺麗だよ」
「ほんとだ」
菫さんとは何度も話したが、まだ気になることがある。それは趣味とは言えジャズの裏側を知りすぎていることだ。菫さんは自分の事を話す人ではないから、これを気に聞いてみようと思って話す。
「菫さんはジャズのステージ裏とか知っていること多いけど、もしかして……」
「レンの想像通りだよ。私もジャズシンガーなの! ……ダメダメだけど」
「菫さんの歌声、聞いてみたい。……ダメかなぁ?」
立ち止まると、僕の両手を優しく引っ張りギュッと握った。互いに目を合わせると、ゆっくりと瞳を閉じ歌い始める。
高くて切ない歌声は、まるで雨の日に咲くスミレの花のように感じた。
彼女が歌い終わると、感動し放心状態で固まっていた。
「涙……いっぱい出てるよ」
彼女は右手を離し、僕の涙を優しく払い、愛でるように撫でて告げる。
「私ジャズシンガーのスミレって言うの」

