PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
頬を少し膨らませ、私と目を合わせようとしない雪くん。 もしかして――。
拗ねてる?

「……僕も、行きたかったな」

ずるい。
その潤んだ上目遣いは、ずるい。 女の私より明らかに可愛くて、心が砕けそうになる。

「雪。いちご買ってきた」

湊くんの声に、雪くんの表情が一瞬で変わった。

「えー! まじ!?」

その笑顔に、思わず胸がきゅっとなる。
でも……。
雪くんは、私と出掛けたかったわけじゃなくて。湊くんと一緒に行きたかったのかもしれない。
そう思った瞬間、少しだけ寂しく感じた自分に驚いた。
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