PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―

32.それぞれの一歩

今日は幸せだった。
食べきれなかったピザを持たせてもらい、私は帰り道を車で走る。
みんなは残ったピザを見ながら、「夜はさすがに我慢かな」と笑っていた。
やっぱり、アイドルが朝も夜もピザというわけにはいかないのだろう。

今日は楽しかった。
でも、まだ今日の楽しみは終わらない。
今日から、ひなたくんが出演する連続ドラマが始まるのだ。
家に帰ると、私は急いでシャワーを浴びる。
貰ったピザを温め、飲み物も用意して部屋へ向かった。
時計を見ると、放送開始まであと少し。

「間に合った……!」
ベッドに腰を下ろえ、ピザを一口頬張る。
最高の休日の締めくくりが、もうすぐ始まる。
ドラマが始まり、オープニング映像が流れ始める。

「……始まった」
思わずテレビに見入る。
今日は、ひなたくんにとって初めての連続ドラマ。
オープニング曲が流れ始めた。
「……えっ」
思わず声が漏れる。
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