PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
聞こえてきたのは、ひなたくん一人の歌声だった。今までドラマの主題歌はPRIMUSの楽曲だった。
でも今回は違う。
ひなたくんだけが歌う、初めてのソロ曲。
優しく伸びやかな歌声が部屋に響き、思わず息をのむ。
「すごい……」
ひなたくんの新しい一歩が、テレビの向こうで確かに始まっていた。
曲が終わると、いよいよドラマが始まる。
聞いていた通り、王道の恋愛ドラマだった。 ヒロイン役は大人気の女優さん。 画面いっぱいに映る笑顔がめちゃくちゃ可愛くて、思わずキュンとしてしまう。
ひなたくんは、口は悪いけれどどこか不器用な男の子役。
「前見て歩けよ、バカ」 「泣くな。めんどくせぇ」 「お前、本当バカすぎ」
普段のひなたくんの口からは、絶対に出てこない台詞ばかり。
文句を言いながらもヒロインを気遣う姿に、胸がきゅんきゅんする。
「……こういう路線も似合う」
CMに入ると、私はPRIMUSのグループラインを開く。
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