PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
「……怒ってないです。ただ、雪くん!」
「ごめんなさい」
「俳優、できそう!」
雪くんの表情が、ぱっと明るくなる。
「俳優!?」
「だって、普段の雪くんと全然違う人だったもん!」
「……僕、自信ないけど、頑張ってみようかな」
「こんなに可愛いのに、自信ないの?」
「一応、男なのに、なよなよしてるでしょ?」
雪くんは、本気で悩んでいるんだと思う。
「……なよくはないよ」
「そう?」
「……荷物も軽々持ってたし、力強いよ」
「何より、雪くんは雪くんだよ!」
「えー!」
納得いかなそうな雪くん。
だよね。誰だってコンプレックスはあるよね。
「雪くんの良いところ、いっぱい知ってるよ!」
「……聞きたい」
そう言うと、雪くんは優しい表情を浮かべながら、そっと私に寄り添ってきた。
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