PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
食事を終えると、手際よく食器を洗い、キッチンを隅々まで綺麗に磨き上げた。
「こはるちゃんは、本当に真面目だね」
ドリンクを取りに来た湊くんが、そんな言葉を口にした。
「当たり前ですよ! 首になりたくないですから!」
「……首か」
湊くんは少しだけ苦笑する。

「初めて頑張りたいって思えた仕事なんです!」
「……職場って、本当に色々あるよね」
「……まあ、私はいつも自分なりには頑張ってるんですが」
あんまり、嫌な過去は話したくない。
なのに、誰かに聞いてほしい気持ちもあるから不思議だ。

「……私」
言葉が続かない。
「良ければ、聞くよ?」
湊くんは優しく微笑むと、私の頭をぽんぽんと撫でた。
「ありがとう!」
私はにっこりと笑うと、ゆっくり話し始めた。
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