PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
「……私って、多分、要領が悪いんですよね」
「そこは個人差があるからね」
湊くんは否定も肯定もせず、穏やかな口調でそう返してくれた。
「今まで、仕事が遅いって怒られることが多くて……。
でも、自分なりには頑張ってるつもりだからこそ、どうしたらいいのか分からなくて……」
つらかったことを思い出し、胸がぎゅっと締め付けられる。

泣いちゃだめ。
そう思うほど、涙が込み上げてきた。
「……それだけ、丁寧に仕事をしてるってことだと、俺は思うよ?」
「……そう思ってもらえたら嬉しいんだけど、自分が役に立てないことが辛くなっちゃって……」

「大丈夫」
湊くんは優しく微笑んだ。
「ここでは、ちゃんと役に立ってるよ」
役に立ってる――。
そう思えるから、私はPRIMUSハウスでの仕事が好きなんだろう。
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