PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
ひなたくんは何かを思い出したように、ポケットへ手を入れた。
数秒後――。
「これ、持っといて」
そう言って渡されたのは、一つの鍵だった。

「掃除が終わったら、ポストに入れておけばいいですか?」
「いや。こはるちゃん用の鍵」
私の――?
あまりにも驚きすぎて、言葉が出ない。

「雪も湊も……もちろん、俺も。こはるちゃんを信用してるから」
大好きなみんなが、私を信用してくれている。その事実が、嬉しくて仕方なかった。
私は、もっともっと頑張りたい。
この人たちの力に、少しでもなりたい。

「明日、地方ロケ頑張ってください! あと、朝ご飯は和食と洋食、どっちがいいですか?」
「みんな、たまにはパンが食べたいって言ってたな!」
PRIMUSハウスには、パン類が一切置かれていない。きっと、置いてもすぐ食べちゃうからなんだろう。

「なら、買ってきますね!」
「俺も気分転換したいから、行く!」
ひなたくんと買い出しに行けるなんて、夢みたいだ。
「はい!」
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