PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
ほんの数分のやり取りだったのに、さっきまで感じていた寂しさは、いつの間にか和らいでいた。
「よし」
私は小さく呟くと、もう一度掃除に集中した。
薄っすらと汗をかき、額に張り付いた髪をそっと耳へかける。
心地よい疲労感が、身体を優しく包んでいた。
気づけば時計の針は、お昼を回っている。
私は紅茶を淹れ、椅子に腰を下ろした。
綺麗に片付いたリビングを見渡す。
私の大切な居場所が、今日も綺麗になった。
そう思うと、自然と笑みがこぼれた。
ふと思い出し、グループLINEを開く。
すると、新しい写真が一枚添付されていた。
開いた瞬間、思わず吹き出してしまう。
そこには、気持ちよさそうに眠る雪くんの寝顔。
そのすぐ横では、ひなたくんと湊くんが顔を寄せ合い、悪戯が成功した子どものような笑顔を浮かべていた。
< 347 / 384 >

この作品をシェア

pagetop