PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―
疲れているはずなのに、ちゃんと私へのメッセージだけは残してくれたらしい。
「って、これ……PRIMUSのお宝……」
思わずそう呟きかけて、慌てて首を横に振る。
違う違う。
お宝じゃない。
みんなの大切な私物だ。
私ごときが勝手に触れていいものじゃないのに……。

すっかり脳内のオタクモードが暴走を始める。
「……失礼します」
小さく一礼すると、私はそっと一つ目のバッグを開けた。
中には、着替えた服や水着が入っていた。
私は色ごとに仕分けをしながら、一枚ずつ洗濯機へ入れていく。

見ない。
考えない。
私は今、修行僧。
ひたすら『無』の境地で手を動かし、次のバッグへ手を掛けた。
三人とも中身は似たり寄ったりで、着替えやタオル、水着がぎっしり詰まっている。
黙々と仕分けを終えると、一回目の洗濯のスタートボタンを押した。
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