PRIMUS ―推しの家に家事代行として通ったら、毎日が幸せすぎます!―

39.静寂を裂くスクープ

しかし、誰一人として起きてくる気配はなかった。気付けば、お昼を過ぎている。
さすがに一度、声を掛けたほうがいいのだろうか。そう考え始めた、その時だった。
ガチャッ。玄関の扉が開き、三人の話し声が聞こえてくる。
「あれ……?」
寝ていたんじゃ、なかったんだ。
じゃあ、朝からどこかへ出掛けていたのだろうか。
「……こはるちゃん」
「おかえりなさい。どこか出掛けてたんですか?」
そう尋ねた瞬間、三人の表情に笑顔がないことに気付く。
……何だろう。
胸の奥がざわついた。
静かな空気の中、湊くんが一歩前へ出る。
「こはるちゃんは、まだ知らない?」
「……何をですか?」
「……言って大丈夫だよ」
ひなたくんが、力なく笑う。
言うって……何を?
胸の奥がざわりと波立つ。
不安が膨らんでいく中、湊くんがゆっくりと口を開いた。
「……ひなたのスクープが出た」
その言葉に、息をのむ。
すぐに雪くんが一歩前へ出て、今にも泣き出しそうな表情で首を横に振った。
「ひなたが悪いわけじゃないんだよ!」
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