その食べ方が好きなんです
 声が近くで聞こえた。びっくりして顔を上げると私の正面に課長がトレイを持っていつの間にか移動していた。
 
「……あ!」

「昼休みが終わったら、僕の所へ来るように」

「あ、はい……」

 課長はトレイを下げるためにいなくなった。これはまずい。もしかして見ていることがばれた?

「……くく、夏奈、ピンチじゃん!」

「どうしよう……ばれたのかな……」

「もし変態扱いされたら、私が弁解してあげようか?純粋な気持ちでただ、ただ、食べるところを見てましたって……」

「そうだよ、ただ純粋に食べるところが綺麗だから見てただけ……」

「あはは……それ、十分に変な奴だよ」

 高笑いする留美をにらみつけた。

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