苦手な同僚の色気たっぷりな鎖骨にメロついた結果
「成人まで育てるつもり? 人生を棒にふることないよ!」
「それが俺の責任の取り方だ」

「あなたに責任なんてかけらもないでしょ」
「それは……」
 彼は言い淀み、それからきりっと私を見据える。

「じっくり考えた結果の決心だ」
「シャワー浴びてる十五分が、じっくり?」

「つっこみに容赦がない。もう少し手心を加えろよ」
「無理だよ。こんな事態だよ」

 私は彼に両腕を広げて見せる。
 彼といると、まるで親子だ。
 だけど、まだ信じられない気持ちがある。目が覚めて、夢でしたってことにならないかな。

「考えても仕方がないから、今日は寝るか。雪町はベッド使えよ」
「私が床に寝るよ」

「女性を床に寝かせられるかっ」
「今は子供だけど……そっか、だったら一緒に寝ればいっか」
 私が言うと、彼は顔をひきつらせた。

「ダメに決まってるだろ。警戒心なさすぎだ!」
 彼が言った直後。

 ぴしゃん!

 電が窓の外を走り、轟音が響く。

「きゃああ!」
 私は思わず身を縮める。
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